苦痛の少ない胃カメラ・大腸内視鏡検査、日帰り肛門手術、やけどやキズの湿潤療法は川越駅前胃腸・肛門クリニック(埼玉県川越市)
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裂肛は通常、「切れ痔」と呼ばれています。
便秘や下痢で肛門に強い負担がかかることで起こります。裂肛の64%は慢性便秘によるものと報告されています。また、下痢でも約5%が発生していると報告されています。
主な症状は「痛み」と「出血」です。
急性の裂肛は単なる裂傷であるため、痛みの程度は軽く持続時間も短いです。
慢性化するにつれて創は深くなり、潰瘍を形成してしまいます。潰瘍には便などの汚物が貯留しやすく、炎症が反復しやすく、疼痛は激しく、常に痛みを訴えるようになります。
裂肛の部位は80~90%が後方(背中側)であり、前方(腹側)は女性に多いとされています。
裂肛を長年放置しておくと、慢性化して周囲が硬くなり、後に肛門が狭くなってきます。
慢性の裂肛では細菌が侵入して、痔ろうとなることもあります(裂肛痔ろう)。
裂肛の1日受診者数は人口10万人あたり約2人とされています。
2:3で女性に多く、男女ともに若年者に多く見られます。
女性はダイエットなどにより食事の量が少なくなる傾向にあるため、便の量が少なくなって腸の働きが鈍くなり、便秘になることが多いためです。
急性裂肛
硬い便などの肛門上皮の過伸展によって起こる単純な機械的損傷です。
急性裂肛は浅いので、殆どの場合、お薬(軟膏や飲み薬)で治ります。
慢性裂肛
裂肛が慢性になると、周囲が硬く隆起して皮垂や肛門ポリープができます。慢性化しているので、お薬で治る可能性はかなり低くなります。2-3か月ほどお薬を使って、改善しなければ、手術を考慮します。
肛門ポリープと皮垂の発生は持続的な細菌感染、機械的刺激、便成分の化学的刺激などによって起こると考えられています。
肛門狭窄
長年、慢性裂肛を放置しておくと、肛門が狭くなってきます。この状態になると、手術をしないと治りません。このような状態の時は肛門鏡が入らないこともあります。
裂肛は進行度に応じて、急性裂肛・慢性裂肛・肛門狭窄の三段階に分けられ、この進行度で治療方針が決まります。
急性裂肛は、まず薬物療法を行います。便通を整えたうえでお薬(軟膏や座薬)を使えば、多くの場合、治癒します。
慢性裂肛になると、お薬で治る可能性は低くなってきます。お薬を使っても症状が改善しない場合には、手術を考慮します。
裂肛がさらに進行して、肛門狭窄になってしまった場合には、お薬で治すことはできません。狭くなった肛門を手術で元に戻す必要があります(肛門狭窄の手術)。
裂肛・皮垂・肛門ポリープを切除し、治りやすい形に整えます(ドレナージ作成)。また、裂肛では内括約筋の緊張が強くなっていることが多く、この括約筋の緊張を改善する側方内括約筋切開術:LSIS(Lateral Subctaneous Internal Sphincterotomy)を追加します。
この方法は、長期間経過した裂肛で、肛門がかなり狭くなった場合に行われます。
この手術を皮膚弁移動術(SSG:sliding skin graft)と言います。
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